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独立ケママネジャーのメリット・デメリット

あくまでも、私が感じたデメリット・メリットです。ご参考になればと思います。

<デメリット>

金銭面
ケアマネ研修に行きますと、同業者から言われるのは、「独立でやっていけます?」「すごいですね」という声です。どんな研修に行っても間違いなく言われています。裏をかえせば、独立型では採算が合わないということになります。併設でヘルパーステーションがあるから何とかやっていけるという話も聞きます。

実際始めてみての感想としては、確かに税金を納めたり、社会保険は折半でなく全額消えていくことなど、支出は多いので、手元に残る金額はほとんどないと言えます。
私の場合、初期投資や借金がありませんでしたので、金銭面ではそんなに苦労しませんでした。
(金銭面については改めて、初期投資金額の公開をブログでアップしていきますので、どうぞお楽しみに(^^♪

社会面
組織で働いていた頃と比べますと、自己責任の元、動くことになりますので、ストレスが高くなる可能性もあります。また、後輩育成等を行う機会が減ったこともデメリットだと思っています。

その他
「将来の不安」。これは会社経営をしている人すべてに共通することだと思いますが、長く存続することができるかどうかという不安はいつもあります。また介護保険制度改正度に、収支バランスの検討が必要になるので、将来介護保険制度が圧迫したときに大変だなぁと思います。

<メリット>

金銭面
経費の扱いも自己責任で行うことになりますので、今まで自腹していた部分がしっかりと会社経費として算出していけることは大きなメリットといえます。その他、天引きされることなく働いた分だけしっかりと収入となりますので、将来設計が立てやすいともいえます。

社会面
最大のメリットは、独立をしたということで、仕事のつきあいの幅が広がったことです。弊社の場合、顧問弁護士、顧問税理士を頼んでいますが、他職種との広がりは独立したからこそです。そして、サラリーマン時代は縦のつきあいでしたが、今は横のつながりが強くなったということです。

その他
デメリットを含めても、結果的には私は「独立ケアマネ」という形をとって良かったと思っています。その一つに
「中正・中立」の位置づけのケアマネジャー業務において、独立している形はとても理想だと思うからです。他の記事にも記載しましたが、(利用者が選ぶのではなく)経営者が「併設のヘルパーを使いなさい」と威圧されるという話を聞いたことが1回や2回ではないです。

多くのケアマネジャーさんの悩みでもあるのかなぁと考えたりします。もちろん利用者さん、家族さんの書類上の手間を考えると「併設型」が悪いとも言えませんので、私は正直なところ、『「独立型」「併設型」どちらも大事必要派』です。ただ、「独立型」が日本全国に1割というのは少なすぎると思いますし、「併設型」ケアマネさんの何割かは、「独立型」に興味をお持ちの方が多いという事実もあります。このサイトをご覧いただいている方は、特に強く感じているのではないでしょうか


「独立型」に興味がありながら、介護報酬等のネックがあるからできないという場合が多いと思います。このサイトはその部分を少しでもオープンにし、きっかけづくりになればと思って綴っているものです。

そして、もう1点は、『フリー』であるということ。厳密にいうと、独立型居宅介護は相方の妻が会社社長として立ち上げています。そして、私は役員に入らず「介護フリーランサー」として、居宅介護の顧問的な役割と介護保険外の取り組みを仕事としてさせてもらっています。

ですので、独立型ケアマネともまた違う働き方ですが、一番感じることは、サラリーマン時代よりもたくさんの時間ができたということです。それまでひどい時は月400時間働いたときもあったのですが、フリーになってからは、「仕事の中の生活」から「生活の中の仕事」に変わりました。

もっといえば、イクメンとしての時間もたっぷりとり、親の介護もすることができる環境ができました。介護も育児も仕事も
「両立」に苦しむのではなく、「一体化」したそんな生活にガラッと変わったといえます。

雇われ管理者の頃と今を比較すると、今までは経営者に勤務表を提出し、事細かく報告しないと疑われることもありましたが、今は「勤務時間は自分でしっかり管理することとなり、それは誰にも指図を受けないで、1日24時間の仕事配分もしっかりと自分で選択できるということができています(もちろん、居宅介護については、県に届出した営業時間に合わせた勤務になると思いますが)。


他にもメリットはあるのですが、今日はこのあたりでまとめさせていただきます。
 
上記のあたりが私にとっては最大のメリットだと思っています。

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独立ケアマネジャーとは?

独立ケアマネジャーとは、一言でいうと『他のサービス事業所を併設しない形の単独型事業所』のことをいいます。

2010年秋に厚労省から公表されたデータでは…
・独立型ケアマネ(03年5.9%から09年10.5%)
・併設型で多いサービス(訪問介護49.2%、通所介護39.3%、ショート20.5%、訪問看護19.2%、通所リハ17.1%、特養16.1%等) 独立型は確実に増加していることが言えます。そして、併設型の場合、半数は「訪問介護」という結果です。 ちなみにその他ケアマネ関連のデータです。 ・全国の居宅介護支援事業所従業員81581人(常勤換算66209人) ※施設、地域密着型、包括含め。ちなみに、06年以降数字は伸びていないと書かれていました。


・ケアマネ一人あたりの利用者数(02年59.3人、05年37.6人、08年26.9人)
・ケアマネ試験合格者累計は年々増加。09年は49500人。
・保有者の6割が基礎資格介護福祉士。その他社会福祉士等含め、福祉系が大勢を占めるようになった。
・ケアプランに組み込まれるサービス種類(1種類38.2%、2種類29.3%、3種類19.8%。重度になると複数サービスを受ける割合が高い)
・施設ケアマネの勤務形態(常勤専従28.9%、常勤兼務63.8%等)(シルバー産業新聞2010年9月10日)

こんな感じでまとめられていました。 独立型が全国でわずか10パーセントという背景には、単独収入では、生計が成り立ちにくいという理由があります。事実、厚生労働省がまとめあげたデータでは、介護事業所別では「居宅介護(ケアマネ)」が一番の赤字となっています。単独採算が合わないので、「訪問介護」を併設せざるを得ないという結果が出ています。 「居宅介護支援(併設型も含め)」は、厚生労働省「介護事業経営実態調査(2008)によると…


収支差額 特養3.4% 老健7.3% 訪問介護0.7%  訪問看護2.7% 通所介護7.3% 等 どこも若干の黒字(介護業界自体儲からないことが出ている数字ですが…) 赤字に関しては、2事業形態であり、 小規模多機能型 マイナス8.0% そしてそれを大きく上回る赤字事業が 居宅介護(ケアマネ)事業 マイナス17.0% 他介護サービスと比べて断トツの赤字という結果です。併設の場合(例えば訪問介護事業や施設等)運営しながら、なんとかケアマネジャー事業所も保てているともいえます。

一方、私は経験ないのですが、聞いた話によると「担当している利用者プランはうちのヘルパーを入れろ」ということを経営サイドから言われることで、公平中立なプランが成り立たないという併設型ケアマネの苦悩を聞くこともあります。「居宅だけ赤字…、どないなってんの…」と毎日のようにパワーハラスメント的な嫌がらせをされ、辞めた人の話も聞いたことがあります。

介護報酬の問題のみならず、2000年民間参入によって起こった介護保険制度の様々な問題を抱えながら、わずか10パーセントの独立型ケアマネジャーという形態は、時代の潮流に逆らって突き進んでいるのかもしれません。

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プロフィール

HN:
黒子ケア
性別:
非公開
自己紹介:
20年以上業界に関わらせていただき、現在は独立型のケアマネジャー事業に関わっています。中立公正が謳われている独立型という形がもう少し増えれば良いなと思い、参考ブログを立ち上げました。

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